業界雑誌の転機
今から結構昔のことですが、当時、数多くの風俗雑誌が創刊されていった。AVギャルを扱っていた雑誌が風俗専門誌に鞍替えするなんてことも多かったのである。これはAVギャルを使うよりもモデル代がかからないなど、制作費を安くあげられるといった経済的理由ももちろんあったのだろうが、それ以上にAVよりも風俗の方が盛り上がっているという、時代の必然的なニーズもあったからだと思う。
さらに風俗をテーマにしたAVのブームも象徴的だった。それまでにも、ソープやピンサロ、ヘルスなどをテーマにしたAVはあった。しかし、それらはテクニックに焦点を当てていたり、大塚のデリヘル嬢にフェラチオ合戦などをやらせたりと企画色の強いモノばかりだった。『風俗無法地帯』(KUKI)なる風俗AVを監督したことがあるのだが、それも彼女たちの自宅を訪れて話を聞き、お店でのプレイを再現してもらうというインタビュー中心の内容だった。風俗のプレイをそのまま撮っただけでは、AVにはならない。そんな意識があったのだと思う。
しかし、AV界の鬼才が、まさにプレイの様子をそのまんま撮影しただけの作品、『THEフーゾク』シリーズを発表し、これが大ブレイクした。そのヒットを追うかのように各メーカーからも風俗AVが相次いでリリースされた。
AVアイドルが引退後、風俗で働くというコースが定番化し、それ以上に現役の企画系モデルが風俗でも働くというパターンが増加、さらにはモデルプロダクションが経営する風俗店なども現れ、両者のシームレス化は進んで行った。