新ジャンルが切り開く
最近、某社のヘアヌード写真集編集者から話を聞く機会があったのですが、そのときに「これが新しい形だ」といって一冊の文庫サイズの本を渡されたんです。タイトルは「ちんかめ」。かなり露骨なタイトルではあるが、なんと、元々は、ファッション雑誌「スマート」に連載されている企画で、カメラマン内藤啓介の撮った「おしゃれなヌード」だとか。これはある意味、衝撃的でしたね。ポップで無機質。ヌードではあっても、いやらしさはない。かといって、アートというわけでもなく、エロ可愛いというイマ風の感覚なのだ。
さらに「ちんかめ」は女性が買うこともあるというから驚きだ。考えてみると、若い女の子が買いたくなるヌード写真集ってどうなんだろ?とも思いますが、これも時代なのかもしれない。つまり、「ちんかめ」は新しいヌード写真集ユーザーの層を開拓したとも言える。
現在、写真集に限らず、あらゆるエロメディアは低迷している。これまでエロを支えてきたユーザーが、大塚のデリヘル情報が詳しく載っている風俗情報誌の方に流れたりして離れたり、買い控えをしているのだ。この原因は色々考えられるが、長くなるのでとりあえず割愛。いずれにせよ、エロ市場が縮小傾向にあることは、まぎれもない事実だ。
そう考えると「ちんかめ」が新しいユーザー層を開拓したことは、大きな意味があるのではないか。従来のエロの文脈とはまるで違うスタイルではあるが、これもまた新しいエロの活路なのかもしれない。女の子も喜ぶ、きれいで可愛く、おしゃれなヌード。持っていても恥ずかしくないヌード写真集。でもこれが21世紀のエロの形かと思うとなんだか寂しい。